会然TREK 2K20▲03@Zepp Tokyo 1日目

 

こんにちは。

会然TREK 2K20▼02のライブレポを綴らねばと思いながら3週間が過ぎてしまいました。

落ち着けるタイミングで…などどグダグダしているうちに東京公演開幕当日です。

すみません、大阪公演についてはいずれ、レポという気概は捨て、思い出話的な形で後日ざっくり記しますね。

 

 

そんなわけで、会然TREK2K20▲03 1日目について、2日目に上書きされる前に覚えている限り記しておきたいと思います。

 

 

会然TREK2K20▲03

 

2020年3月13日

Zepp Tokyo

 

OPEN 18:00

START 19:00

 

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コロナウィルスによる世界的混乱、首相要請を受けての国内に蔓延するイベント関連がことごとく自粛になるムードの中、[中止]や[延期]の文字群の渦の中に燦然と輝くなんとも頼もしい【本日開催】の文字!(Zepp Tokyo公式サイトよりスクショ)

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主催側の徹底した対策が最大級の本気でした。

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16時半過ぎ頃に会場前の待機ゾーンにいたのですが、換気対策もあってかドアがひとつ開けっぱなしだったので、リハーサルの音がもはやストリートライブくらいの音量で響き渡っていて、後半曲のネタバレが凄まじかったです。

おそらく長年のファンにとっては爆弾であろうメロディ及び伸びやかな声に一足早く被弾しておりました。メディーック…!

要所要所の確認、などではなくまるっとフル演奏でリハーサルするんですね。

 

 

入場時は整理番号A番台前半はひとりずつ呼ばれていたので、なんとなく看守に点呼される囚人感があって良かったです。

2列に並んで、ハンディサーモグラフィーで体温を測られて入場です。

なんとなく翔んで埼玉のSAT(埼玉アタックチーム)の光線銃(ドライヤー)を思い出していました。

 

 

実はこの日チケットは落選していたのですが、即座にナンパしたフォロワーの方から快くお恵みいただき、下手側の比較的前方で一緒に見ることができました。とても楽しかった〜。

1枚購入しか経験がなく、連番で一緒に入場というのは初体験でした。

 

今回は横一列に並んだモニター、その中央に巨大な三角形が。

大阪とは向きが逆ですね。中央に渦がありとても威圧感が凄まじかったです。某秘密結社のロゴマークよりよっぽど禍々しい雰囲気でした(笑)

下手側にサイレントチェロやいくつかのパッド(平沢さん曰く「ボタン」)が置かれた会人2人用の山台、上手側に勇壮なドラムセット。

中央にはお馴染みの形態のレーザーハープ。Twitterで仰っていたスケルトン仕様は次回以降かな。

平沢さんの立つ山台から階段が伸び、真後ろにさらに高く設置された台に連なっています。語彙力がないのでお立ち台としか形容できません。台の左右に照明が組み込まれていました。

演者の立ち位置は第9曼荼羅東京公演の時と同じ配置でした。ああ、会人さんを並べるとまた楽しいことになってしまうなぁ…とウキウキしてしまいます。

 

19時を過ぎても松村舞台監督がギター等のチェックをされておりました。回=回の時の黒い物販Tシャツでした。

入場の手間もあって少しばかり押したかな。

いつもの開演前アナウンスに感染対策の諸注意が盛り込まれていて気が引き締まります。

 

会人さん達と平沢さんは下手袖からの登場、東京公演のみサポート参加のユージ・レルレ・カワグチ氏は上手袖からの登場。

今回はあまり時間を空けずに続々と袖から出てこられましたね。

 

 

【セットリスト】(平沢さん曰く『曲順』)

 

1.SPEED TUBE

2.RUKTUN OR DIE (台)

3.巡航プシクラオン

4.ヴァーチュアル・ラビット2

5.MOTHER

6.Parallel Kozak (台)

7.Switched-On Lotus (台)(Godin使用)

8.Leak

9.橋大工

10.HUMAN-LE

11.帆船108

12.上空初期値

13.白く巨大で

14.LOOPING OPPOSITION (台)

15.おやすみDOG

16.Phonon Belt

-Encore-

17.遮眼大師 (台)

18.PLANET-HOME

 

(台)は平沢さんがお立ち台に登った曲です。

 他にもあったかもですが確実に覚えてるのは上記。

 

 

今回はまさかの『機器トラブルのためYouTube配信はない』という、一部ならともかくまるっとなしなのは宅オ史上初?の非常事態のため、なんとしてもセトリは自力で覚えねばと気合入れました。

戦法STSの時は5曲ぽっちが覚えられそうもなくて手にペンで書いてましたが、今回は筆記用具なんて持ってきてないので完全に試される記憶力です。よう頑張ってくれたよ我が海馬…

 

諸般の事情もあるのでしょうが、大阪では健気に頑張ってくれた魚眼無効くんこと、接続師さん謹製のカメラロボットくんの姿は見えませんでした。

 

核P曲とソロ曲が混合する、実質『HYBRID PHONON2』とは巷で呼ばれておりましたが、本当にハイノン最終日に客を狂乱させたSPEED TUBEがのっけからくるとは思いませんでした。

不穏にして重厚な出囃子から、まさかそんな疾走系キラーチューンに繋がるとは、です。

 

続けてルクトゥン…いやいやいやいやいやにわかには信じがたいでしょうこの流れ…

絶景クリスマスでヒカシューと共に、巻上さんが歌うバージョンは堪能していましたが、まさか御本家を浴びられる日が来るとは…

お立ち台の上から下手側のステージ下で撮影しているカメラマンに気づいて、歌いながらカメラに向かって一瞬にして撮影用のキリリ顔になられたのは流石でした。被写体としてのプロ根性を見ました。

メモリアルカードに収録してほしいなぁこのキリリ顔。

 

核Pからの1曲目、つまり生ドラム一番乗りは巡航プシクラオンでしたね。

濃厚接触を避けろという御触れがなんぼのもんじゃいとばかりに縦ノリ曲が続きます。

前半3曲のうちのどれかの間だったはずなんですが、平沢さん、PC画面を見ながら唇を引き結んで笑いを堪えてるようでした。何がツボったんだ。

 

 

そして満を持して?遠くコロナも届かないヴァーチュアル・ラビット2。ルクトゥンもそうですが、ギターリフの左手の跳躍がとてつもなくエグい。

なるべく発声を控えようというムードもなんぼのもんじゃいとばかりに「ハイ!ホー!」の大合唱をさせてくれた平沢さん。

本当にファンを安心させてくれるプロですよね。

 

しかし転換時〜イントロで照明が明るくなった瞬間、中央山台に松村さんが突如出現してビビりました。平沢さんの襟元の何かを調整されるのに苦心されていたようですが…近い近い近い、距離が近い、顔が高い。下手側の角度からだとそれはもう遠近法を駆使した擬似ラブシーンの構図になってましたよ…ねぇ…イチャイチャ演出をウリにするアイドルとか…ありますけど…まさか平沢進のライブでそれに近い卒倒沙汰になるとは…ねぇ…私三次腐じゃないんですけど…度し難い…実に度し難い…

 

続いてMOTHER…ちょっと待ってください(過去向く士ボイス)、平沢さん、私と米津玄師を殺す気ですか???

93317543さんがサイレントチェロを、66594428さんがバイオリンを奏でる還弦バージョンと生ドラムの雄々しさが加わって壮大感と荘厳感がとてつもなかったです。

大好きな曲のひとつなので、しかもそれを白沢さんが奏でていると堪らなくなって号泣してしまい、隣のフォロワーさんによしよしされてました。ありがとう…

 

またお立ち台に登ってのParallel Kozak

レルレさん、よくこのリズム完璧にしたな…

ライブのパラコザ時のように、最後のタメの後に会人さんと3人連動でスタイリッシュ片膝立て座り。

終了時、ギターを脱ぐ(と形容したい優雅な外し方だった)や否や台上に伏せ置き、松村さんからGodinを手渡され、ストラップをかけている間に椅子が設置され、座っている間に足掛け台が設置されと、何ひとつ無駄のない松村様の神業セッティング

足掛け台を一発セットですよ。微調整なしですよ。どれだけ阿吽の呼吸なんだって話ですよ。お立ち台でお座り台ですよ。

 

と見惚れているうちに横長大画面の面白衝突映像を見逃し、花のようにパッと艶やかに咲く照明に包まれてのSwitch-On Lotus

コーチジャケット及びラージバッグの伏線回収したり…!!

優しいアコギと会人さんの弦楽器の音色に見事に魂が天空に昇りました。

 

個人的に、この曲の間『床置きEVO』状態だったのがレアすぎてツボでした。そういえばEVOはサブ機と共にダブル抹茶でしたね。

 

Godinギターを松村さんに返し、Leakが始まるや否や同時に隣のフォロワーさんと手を取り合って泣き崩れました。

サビの時は全て、「りーくりーく♪」とレーザーハープを弾きながら平沢さんは客席をずっと見つめておられましたね。ぐるーっと巡らす感じではなく、あっちこっちそっちこっちに視線を向ける感じで。

眼差しがすごく優しかったような気がします。

 

からの橋大工。優しい曲が続く…ねぇ…いつまで泣いていれば良いの…

ちょっとWorld Cell 2015の2日目をしんみり思い出していました。

 

HUMAN-LE、何故かこの曲から突然音響のバランスがおかしくなり、平沢さんも歌いづらそうにずっと両手を耳に置いていたり、頻繁に卓を調整したりしていました。

Highレンジがキンキンする感じにキツかった印象…ちょっと耳が痛かったです。会場スピーカーの出力以上に打ち込み音源がイヤモニだとぐちゃぐちゃに聴こえていたのでは。

もしかしたら客席後方からの遠目だとわからなかったかもしれませんが、いきなり声が不調になったわけではなく、音響の暴走って感じでした。カラオケで例えると、メイン音量を上げすぎてリズムラインがわからなくなるとかそういう方向性だと思いました。

しかしながら、歌声に歌いづらさこそ滲んでいるものの音程は外さない…さすがです…

 

帆船108も謎音響続行でしたが、サビ後の低音部以外は平沢さん側の調整がそこそこ持ち直したように見えました。

レルレさんのドラムが良い感じに活きておりました。力強く櫂を漕ぐような(帆船なのに)

 

上空初期値、この曲の中盤でスタッフさんが会人山台のさらに後ろの何かの機材を腹這いになって調節に苦心されているようでした。このあたりからキンキン感が緩和した気がします。お疲れ様です…!

モニターの映像が抜けるような青空と白い雲で…高い高い視界に連れていってもらったような感動がありました。

伸びやかな声と共に左足でリズムを取る平沢さんが素敵でした。

 

ここから開場前に音漏れネタバレくらったゾーン突入です…とはいえいちいち新鮮に感動してしまいました。

 

白く巨大で、会人さんがふたりでまるで会話をしているかのような所作でわちゃわちゃとパッドを交互に操作していて、冒頭で平沢さんがふたりを真顔でガン見していたのが腹筋に悪かったです。

たっぷり会人さんいちゃつきタイムでした。

 

からのLOOPING OPPOSITION!!!!

ネタバレくらっていてなお新鮮に「ええええええええ」と吃驚してしまいました。ファンを優しい曲で包み込んだ直後にいきなり殺しにかかってきた

曲中ずっとお立ち台に屹立されていたので、こちらの方がよっぽど平沢さんが白く巨大でした。雄々しい仁王立ちでの「それでよーし!」「すべてよーし!」の強制肯定感、ミッドサマーを超えるセラピーっぷりでしたよ。

Twitterで事前に漏らしていた『あの日 列で撃たれた 本望の花』が声に放たれた瞬間小さい歓声が上がりました。

なるほど会人さんのリクエストからのアレンジ…かぁ…(尊さに打ち震える心)

 

スグリーンの背景画面に無数に乱舞する白文字の乱数と、時折浮かび上がる大きめの2K2003の明朝体が、乱数を従えるボスって雰囲気でめちゃくちゃカッコ良かったです。

 

でそのままお立ち台に聳えながらのおやすみDOG「寝た犬起こすな」の連呼がもうダークサイド度180%アップで…これが核P仕様か…

時期が時期でなければ狂乱のモッシュピット発生不可避曲…と思っていたんですが、わりと「会然TREKの新曲かな?」キョトンとされている方も多かったようで…なるほど、この2曲が現在新品商品として聴けるのは太陽系亞種音だけなんですね…(高額かつ絶賛売り切れ中)

『昔からのファンに支えられている』ではなく、『過去曲履修がおっつかないほど沢山の新しいファンが続々と増えている』という現状を肌で感じました。

平沢さんは本当に凄いなぁ…

 

というかもうこの2曲の巨大を背後に従えた平沢さんがですね!屹然と!慄然と!かっこいいにも程があったので!!!!!

何よりバスドラの圧が!!!あと赤いギターを弾いていると見せかけて、ボディ部を片手でボンゴのようにボンボコ叩いて踊ってただけの6さんが最高にロックで爆笑したので!!

DVD収録してください!!!ほんと!!!お願いします!!!(五体投地)

 

このあたりのどこかの曲で、バックモニターがステージの演者の映像を流していたんですが、何しろ横長の画面なもので、平沢さんの魅惑のおでこズームタイムだったり、唇ズームタイムだったり、顎ズームタイムだったり、平沢さんの顔パーツ徹底解剖!みたいな様相になっていたのがとても破壊力抜群でした。ほんまに髭ないなぁ。

 

ここで荒ぶりすぎた御霊を鎮めにかかるかのようにPhonon Beltの音の帯が暗がりを割いていきました。

いつか生で聴きたかった曲がまた…(号泣)

 

「ありがとう」とひとこと置いて退場。

アンコールの要求から平沢さんの再登場まで、知る限り過去最短でした。1分もなかったのでは?

客にあまり声を出させないように配慮してくださったのかな…

 

宅オについての説明やライブ決行についての経緯やコロナが云々といった俗世の話は一切なく、

 

「大阪公演はドラマ仕立てで、またああいう形のライブをやりたいと思っている」という旨のお話。

 

ライブとしての世界観を壊さないことを徹底しているなと感服しました。

 

「サポートメンバーを紹介します、ドラム!ユージ・カワグチ…ユージ・レルレ・カワグチ!」

 

やっぱりゲスト名を噛んでしまうラスボスと、ダブルピースを高く掲げて元気にご登場のレルレさん。

 

「そして例によって会人!(机のカンペを思いっきり覗き込みながら)66594428、と書いて、TAZZ!」

「そして(机のカンペを思いっきり覗以下略)93317543、(ここで「よく噛まずに言えたね!えらい!」的な雰囲気の歓声が上がる)と書いて、SSHO!」

 

「以上のメンバーでお送りします」

 

と、このライブが初見の人には何が何やらさっぱりな最低限の紹介だけを済ませて照明は暗転、アンコールへ…

 

 

新世紀会然TREK 第3話

 

い、音源

 

 

「……」

 

「状況を」

 

「ダメですか」

 

何故か握った拳を頭上に掲げながら(くまちゃんの耳を作るようなポーズ、あるいは「推しが武道館いってくれたら死ぬ」のれおちゃんがくまささんにレスするときのポーズをご想像下さい)下手側袖に何度も確認する平沢さん。

 

さらに左手を突然二本指を立てたピストル状態「キュッ!」と下手袖に振り下ろすもんだから頭の情報処理がちょっと追いつきませんでした。

さっきまでの雄々しい体育会系教祖感はどこへ…なんですかその…かわ…ゲフン、お茶目な所作は…

 

後に調べて知りましたが、舞台用語で転換合図の「キュー」だったんですね。

「ハイ音出して!」とスタッフで遊んだのですね。

音出ませんでしたけどね。

ちょっとレアな舞台裏での統括者としての平沢さんが見れてしまったようでドキドキしました。

 

客からの「がんばれー!」の声援が飛び、ヒーローショーみたいな温かい空気感が漂い始めたあたりで舞台袖からスタッフが懐中電灯で円を描いて合図し、ようやくアンコールの遮眼大師開始です。

 

いやぁ、トラブルって楽しいですね。

 

お立ち台に登り、ギターをおったてたキメポーズでマントラを撃つと同時にビカーーーー!!!!と光るお立ち台の照明!今か!ここで光るのか!お前がマントラだったのか!!

 

ギターを立てる際、いつも右手をギターの底部に添えているのですが、2番のマントラの時は何故か右手を腰に手を当てていて、もしかして痛めたのでは…??とちょっとハラハラしました。3番では普通のモーションに戻っていたし、声も動きも絶好調で特に問題はなさそうで良かった…

 

そう、声が、音響的にちょっと歌いづらそうなところはあったものの、初っ端から最後まで2K2002の2日目に匹敵、または回=回豊洲追加公演並みに歌声が絶好調でした。初日にあるまじき(失礼)喉からCD音源以上の迫力の完成度です。

 

最後は柔らかくPLANET-HOME

バックモニターに回=回で拝見した無限回廊の映像が流れて、色々な懐かしさが込み上げました。

平沢さんの声がねぇ、シャウト部はもうドカーンと強いし、こういった曲はとっても優しい歌い方で、このご時世、体調管理を徹底して参加できた人も、大切な人のために歯を食いしばって涙を飲んだ人も、何よりこの国全体、いや世界中を席巻する逆風の中で主催側で頑張ってくれた人達も、全員が全員それぞれの戦いの果てに迎えたこの日を優しく祝福するかのようなエンディングでした。

 

私の心のHOMEは、やっぱり平沢進です。

 

…しかしそこはさすがトラブルの神に愛されしヒラサワ、曲の後半、手をペットボトルに引っ掛けてしまって水バッシャア!!な事態に。

平沢さんが事態を把握するまでに1秒くらい要してませんでしたか?一瞬固まってたのがおいたわしやでした。

その間にもデスクに横に倒れたクリスタルガイザーの中身が半分くらいダバダバと床に降り注ぐ

 

エフェクター逃げてー!!!!

 

感動の大団円を台無しにしちゃう(むしろある意味より最高のクライマックスにしてしまう)平沢さんが大好きです。

 

 

 

なるべく記憶に残っているうちに留めておきたくて、綴っていたら長くなってしまいました。

抜けている部分、MCの正確な言葉等の乖離は何卒ご容赦下さい。ニュアンスは合っているはず…

 

慌てて打ち込んだ何の体裁も整えていない長文をここまで読んでいただき、本当にありがとうございます。

 

 

さて!これより会然TREK2K2003の2日目に行ってきまーす!

40秒で支度しな!私!