中井独演業務 2021.11.20
記事を上げるのに一か月以上の時間がかかってしまいました。申し訳ありませぬ!
剥き出しの中井さん(剥き出しとは)の単独ライブは初めての参加です。
翌週にTOEICを控えていましたが知るかそんなもん(知りなさい)
各回30人限定先着順とのことで非常に慄きましたが、予約申込開始日の午前0時ぽっきりにメール送信して無事予約成立。整理番号は4番でした。
4番…(*‘∀‘)(なぜだかどしてか心躍る表情)
渋谷ソングラインズさんは全席椅子ありの自由席です。
2〜3人で相席となるコンパクトなテーブルの上はアクリル板で仕切られていました。
さすがにド正面は勇気がなかったので、いわゆる下手側を目指しましたが最前に行けてしまいました…
近い…ステージとフロアの段差が数センチしかない…中井さんは後方からお客さんとお客さんの狭間を文字通り袖擦り合わせる勢いで分け入ってご登場…ヒエ…近い…
舞台には中井さんのおなまえロゴ入りのエレキギター、エレアコ、白いMellotron(たぶん。シンセ詳しくないので自信ないですが側面にそう書いてあったのでたぶん)、譜面台などなど。
エレアコは中井さんがTwitterにアップされておりましたね。
— 中井敏文録音日報 (@nakaitoshifumi) 2021年11月21日
蛍光灯と思しき輪っかがふたつ、昆虫の触覚、あるいはチャリのチョッパーのハンドル、またはPEVOのタルナーの報告書のジャケット
の輪っか的なところをもうちょっと左右に広げたような感じだなぁ…的な風貌でびよーんと中央にセッティングされていました。
本日は2部構成です、と冒頭に告げる中井さん。
中間の休憩と、6曲目と7曲目の間に給水タイムがあった以外は、拍手をねじ込む隙間も与えないほどのみっちみちのノンストップでした。
nana-iro hai-iroのテクノ読経っぷりが大好きなので、ついうっかりうっとりしすぎてしまって、ハンドクラップを叩き損ねたのが一生の不覚です…行きのバスの中でMV無限再生してあんなに練習したじゃない私…
2ndアルバムの曲がメインになるだろうなぁとは順当に予想しておりましたが、1stで突出して大好きなsyncとinsideとoffsetとnana-iro hai-iroを生で聴くことができて感無量でした。
ソロ2枚以外からは唯一、廃盤のまま再販される気配もなく、そうこうしてるうちに公式YouTubeでまるっと視聴可能になってしまったsendよりgraphiteが登場。sendはまだなかなか聴き込めていないのですが、一番印象深い曲が来てくれて良かったぁ。ダウナーなアレンジがむちゃくちゃ格好良かったです。新アレンジなのかな?以前もこのアレンジでやられてるのかな?
最初から最後までまさしく喉からCD音源状態のド級の安定度を誇る歌唱。中井さんから中井さんの声が出てる…すごい…と打ち震えておりました。
謎のふたつの輪っかは、特に演奏中に灯ることはなく、MCの時に
「これはね、光る!んですけど。これ(棒)を縦につけてこう(中井さんのロゴになる)したかったんだけど、照明の関係でやめました」
「つけますよ、眩しいですからね(ビカーーーーー)」
まぶしっ!!!
マジでまぶしかったです。
こちらも中井さんのTwitterで完全体が出ておりましたね。再び引用失礼致します。
独演業務二夜終了。御来場感謝! pic.twitter.com/hn3yG5HmyK
— 中井敏文録音日報 (@nakaitoshifumi) 2021年11月27日
せっかくアマゾンで見つけたそうですが、照明の都合で会場側からは不評だったそうで(笑)
アンコールは、とある某企画の某曲のカバーでしたが、「○○さんに許可取ってないんでw」ということで参加者のみの楽しみになりました(ちなみに平沢進さん関係ではないですよ)
とはいえ隠しでこっそり…中井さんも参加されていたKERAさんのカヴァーアルバム『まるで世界』より、「さかな」でした。
〇〇さんに褒めていただいたということでプレーンなアレンジVer.を聴かせていただきました。
こちらの曲にまつわるお話がとても微笑ましかったです。
受付横と入口横に中井さんロゴとFILTERのシールが堆く聳えており、「作っちゃったんで好きなだけ持っていってください」と中井さん。
いやこのシール売ってくださいよ!!なんでご自由にお持ちくださいの扱いなんですか!!(遠慮なくいただきながら)
中井さんは渋谷ソングラインズさんとは縁が深く、ライブハウスのロゴも中井さんが手がけられたのだそうです。ライブも実に3年ぶりだとか。
11月に入っていた予定は中井さんのみだったということで、チケット競争率に対して会場のキャパが…!とも当初は慄いたりもしましたが、この会場を中井さんが選定されたのはそういった窮状に少しでも貢献したいという意図もあったのですね。
2022年は中井さんはツアー等を検討中とのことで、とてもとても楽しみです。
是非長野JUNKBOXか長野ライブハウスJにお越しくださいませんか(場所指定)
アルバム前作はBASEでのランキングを一気に駆け上ってびっくりしたとか、売れないと思ってたら、まぁ売れた、とか(いやそら売れますよ何言ってるんですか)…あと3枚目のアルバムに関しては「もっと売れないやつ作りたいな」と展望を語っておられました。
曲のお話に触れた際に、「セットリスト…セットリストだって!かっこいー♪」とはしゃいでおられたり(か、かわええ…)
あと「今年」を「こんとし」と言っておられたとメモに残ってました。
そんなこんなで本編がノンストップかつシームレスに突き進んでいた分、アンコール前にはたっぷりのMCをのほほんとお届けしてくださいました。
物販等はなく、中井さん退場と共にライブはスパッと終了。
のんびりビールおかわりして余韻に浸りたい気分ではあったのですが、滞留は非推奨な雰囲気でしたので店長さんに差し入れをお預かりしてもらいササッとお暇しました。
音楽に包まれてビールを呷りつつ、片肘をテーブルに凭れつつのゆったりとした時間。
こういったステージと距離の近い贅沢なライブの過ごし方は、そういえば本当に久しぶりで。
中井さんの織り成す濃密な空間は、辟易することもまだまだ多い現世をひととき遥か下に置き去りにするような、心地良い浮遊アトラクションのようでした。
場所確認のために、16時頃だったかな、建物の前を訪れたら、中井さんの朗々とした歌声が道路まで響いており、
はい!route2のネタバレを路上で横殴りでくらいましたありがとうございました!
ほんのちょっぴりだけ堪能して(←)逃げるようにその場を去りました。
原宿駅から歩いてみたもので、ルート途上に位置していた、現在文字通りGHOST VENUEと化してしまっているGHOST VENUE(NHKホール・改装中)をしみじみと眺めてみたり。
かつて以上に貴重な機会となってしまっているライブ遠征ならではの開放感、本当に楽しかったなぁ。
幸福度の高~い時間をありがとうございました!
(私の記憶違いでなければ)セットリストも同一である、翌週の独演業務の回の音源が中井さんの公式YouTubeチャンネルにアップロードされております。
シールにすら課金する機会を与えてくれないあの中井さんがついに…!収益になる動画に設定してくださっているとのことなので…!皆様是非マニ車のようにガンガン再生を回しましょう…!
計60人占めだけとするにはあまりにも惜しすぎた時間の、行けなかった方々への救済、そして無限追体験の機会を本当にありがとうございます!