入院時に役立つ推しグッズの話
今更ではありますが、4月下旬から8日間ほど開腹手術を伴う入院をしておりました。
ライブやイベントが告知されるたびに「臓器売らなきゃ!」(資金をこさえなきゃのスラング表現)と叫んでいたら本当に臓器を一部引っこ抜くことになったので、言霊の力は侮れないなぁと思いました。
どうせ摘出するなら売ってライブ資金にしたかった……(ダメです)
入院中、いずれブログにまとめようと日記的なメモは綴っていたのですが、読み返すとあまりコンテンツとして面白くないので、入院生活の中で役立ったアイテム・推しグッズを延々と列挙していくにとどめたいと思います。
なんだかんだでライブでの物販アイテムが色々とお役立ちでした。グッズを企画製作販売してくださった公式サイドの皆様、本当にありがとうございます。
病室ではこんな感じにマイ快適空間を形成しておりました。
実際に何を持ち込んでどう活用したか細かく綴っていきます。
まずは平沢進さんのライブで販売していたグッズやご本人様や関係者様関連アイテムです。
【核P-MODEL 回=回 ショルダーウエストポーチ(赤)】
S字フックで後ろのベルト部をベッドサイドのバーに固定して、ペンやスマホやイヤホンなど、ささっと使う機会の多い小物アイテムを収納していました。幅広のスクエアタイプなのでさっと取り出せて便利。
【トートバッグ】
WORLD CELL2015のトートバッグと会然TREK2K20トートバック、これにノートPC収納用のダイヤルロック付きリュックの3つに荷物をまとめました。
こんな感じ。
【ナルゲンのボトル】
熱湯OK!お茶もコーヒーもOKの神アイテム。病棟内で自由にもらえるお湯やお茶を入れまくってました。個人的にはこの500mlタイプが量的にも持ち運び的にも最適です。
【Gazio MANDRAKE Tシャツ】
散歩などで病室外に行く時は、上半身はマンドレTとロングカーディガンスタイルが定番でした。売店は外来の方々もいらっしゃるので、パジャマ感覚の病院着よりはオシャレ度数が上がって颯爽と闊歩できました。下半身は病院着ですが……。
ライブTシャツと迷ったのですが、Gazio製Tシャツは肌触りがとても柔らかくて気持ち良いのですよ。
【核P-MODEL 回=回 無頭騎士の伝言手拭い】
机の端が少しポコっと盛り上がっていて、書き物時はちょっと手首が痛くなりがちでした。そんな時に手の下に敷くと保護になり、またマウスパッドにもなって超助かったアイテム。こぼした時に咄嗟に拭けるのも利点ですが、汚したくなかったのでそれはティッシュでまかなっていました。
【会然TREK2K20 チケットホルダー】
限度額認定証や保険証等、「失くしたらいけないけど受付時以外ほぼ使わない」貴重品保管に便利。おっきいので絶対どこかに紛れることがありません。
【Gazio マスキングテープ】
S字フック固定とか、ちょっと袋の口を留めておきたいときとか、細かい場面でめちゃくちゃ活躍。核Pポーチに入れてました。
【Gazio 巾着】
2つ所持しているので、ひとつはスティックコーヒーやティーパック、ふりかけ入れ。ひとつは傷テープやティッシュハンカチ、予備ビニールや予備マスク、余ったS字フック袋等の細かい用品入れにとても良いサイズ。
【タオル】
最初はポケット付きの第9曼荼羅タオルを持って行こうと思ったのですが、直前で画像下段の会然TREK(夏)タオルに変更しました。フードがあるので、被った状態で首元から内側にドライヤーの温風を流し込むと乾燥時間が短くなります。おすすめ。
持ち込んだタオルはこれ一つで、シャワー時の体拭き用のタオルはダイソーの大判厚手ペーパータオルを使用。使い捨てなので帰りの荷物が軽くなります。
【あかちゃんのおしりふき】
ウェットティッシュとして万能です。机も拭けるし体も拭ける。アルコールも入ってないのでなんでも拭ける。食器用洗剤やスポンジを持っていかなかったので、ナルゲンボトルの飲み口や蓋の内側の凸凹部はこれで拭き洗いしていました。
シャワー許可が出る前は看護師さんが清拭用のお湯とタオルを貸してくれますが、デリケートゾーンや足の裏などは流石にそれで拭くのは躊躇われたので、持参おしりふきがあって本当に助かりました。
手術前夜は下剤効果で夜通しトイレ及びウォシュレットと大親友になってしまいます。トイレットペーパーの刺激が辛くなってきた時には、赤ちゃんのお尻にも優しい慈愛の感触に助けられました。
また、手術直後にHCUで身動きができない間はこれで顔を拭いて、いくばくか人の尊厳を回復していました。
【化粧水】
無印の高保湿化粧水。ダイソーの化粧水を浸すタイプのシートパックでも使ってました。ルビイさん使用アイテム。目指せルビイさんの美肌。
【歯磨き粉】
iHerbで購入、Tea Tree Therapyのやつです。なんと歯磨き後のスッキリ感が平沢さんとお揃いになります。
【ヤードム】
タイの嗅ぎ薬です。すっきりペパーミントの香り。手術直後、私の場合麻酔の効き目があまり感じられず、脂汗等で全身がベタベタで気持ち悪かったです。HCUでほぼ身動きが取れない中、鼻からスーッとペパーミントを摂取できるのは唯一ともいうべきほんのりリフレッシュの時間でした。
【スリッパ】
軽い、滑らない、売店等の土足ゾーンと交わるエリアに踏み入れても全然違和感のない最高デザイン。
ちなみにもちろん入退院時の靴はLOVE靴。
【HYBRID PHONON 扇子】
核Pポーチに入れて、暑い時に仰いだり。握ってるだけでもなんとなく手が落ち着きます。
GOK SOUNDのクラファンアイテムもめちゃくちゃお役立ちでした。
写ってないですがティッシュケースは小物を入れられるファスナー付きのポケットがあり、現金やクレカやテレビカード、貴重品入れのキーなどを入れてサコッシュに入れて持ち歩いてました。お財布より圧倒的にかさばらなくて良いです。
サコッシュは院内徘徊時の相棒でした。売店や自販機に行く時に徘徊するのに便利。上述のティッシュケースとスマホ、ハンカチなどの他に缶ジュース一本やパン一個くらいなら余裕で収容可能。
エコバッグはお風呂用バッグにしてました。着替えタオルソープボトル等、シャワー時必須アイテムが全部楽々入ります。とっても丈夫です。
コインランドリーを使う際、洗濯物in洗濯ネットを入れて移動するにも便利でした。
ポーチは化粧水や椿油(椿油だけでスキンケアもヘアケアもOK)、カミソリ、ネイルオイルや香油などのケア用品関連を入れてました。
椿油以外のヘアケア用品を持ち込まなかったので、香油は必須アイテムです。シャワーできない時期の頭皮臭のストレスも軽減してくれます。
ダイソーのネイルオイルに一滴垂らしておくと爪もふわっと香って良いですよ。
ドリンクホルダーはあまり使わなかったかな。
さて、ちょっと変わり種だと、KENJUキッチンで通販したラーメンのパッキングに使用されているビニール袋。簡易ゴミ袋に使えるので普段から溜め込んでるのですが、これめちゃくちゃ便利でした。
予備マスクの収納、ティーパックやスティックコーヒーをまとめたり、A5サイズの雑誌を折れ防止に包んだり、下着入れやS字フックや洗濯洗剤やシャンプー(試供品)の収納等、ちょっとした小物を一時的にまとめたい時に、布製の袋で小分けにするより全然嵩張りません。
使い終わった袋はピンチ付きのS字フックでベッドサイドにぶら下げてゴミ袋に転用できます。
とまあ、そんな感じで身の回りのものをなるべく推し関連用品で囲んで、ちょっとした幸せに包まれながら入院ライフを満喫したわけであります。
さてここからは推し関連は全く関わらない一般的なアイテムです。
絶対必要だなと思ったのはA4サイズのファイル。
書類がどんどこ来るので普通のクリアホルダーでははちきれてしまいます。
ちょっと奮発して(700円くらいだったかな)ポケットが頑丈で6Pあり、A3サイズの用紙も見開きのまま収納可能なものにしたら大正解でした。
ニトリの置き時計はHCUでの救世主。
ただひたすらゆっくりゆっくり流れる時間との戦いの中で、眼鏡も外され、スマホは持ち込み禁止で、点滴しているので腕時計もはめられない、夜間は電気を消されてしまって壁の時計が全く見えません。
そこでこのピルエの置き時計。90度ずつ傾けると機能が切り替わり、しばらくの間光ってくれる。もう光ってくれるだけでありがたい。機能には時計、タイマー、ストップウォッチ、気温表示があります。これで400円しないんですよ奥様。
そしてマジックハンド、少し動くだけでも傷が痛んで動きたくない時に、ベッドに座ったまま冷蔵庫を開けられる。床に落としてしまった小物を拾える。ちょっと身を捻って手を伸ばさないと届かない読書灯のスイッチにあっさり届く。等々、あるとないとではQOL値が全然違うと思いました。Amazonで3000円くらいでしたが、お値段以上のサポートをしてくれました。
杖ホルダーは全く使わなかったです。マジックハンド置き場として用意したのですが、細すぎて固定できないのと、マジックハンド単体で柵に引っ掛けられたので。
S字フック、たまたまドンキで1個10円の投げ売りに遭遇してラッキーでした。ピンチつきS字フックと両方あった方が良いです。ピンチつきの方は濡れたタオル干しにもお役立ち。
ダイソーの吸い飲みシリコンキャップは全く使わなかったのですが、むしろ付属のストローの方がHCUで必須でした。歯磨きの時、コップからストローで水を吸ってうがいして、手元の容器にペッします。
コップはリラックマ、ハンカチや歯ブラシポーチはモルカーと、ゆるキャラの姿にかなり癒されました。
マスキングテープはダイソーの白くて切れ目が入っているやつです。これにマジックで名前を書きまくって私物にひたすら貼りまくっていきます。ちょっとした固定にも便利。シャワー浴びに行っていますと看護師さんに伝言メモを机に貼って残しておきたい時とか。でも固定用途ではGazioのマステの方がちょっとテンション上がります。
泡の出るボディソープしか許しませんと病院側から指定があったので、荷物軽減のため洗顔ソープで全身を洗っていました。でも洗浄力は特に問題なしです。
上述しましたが、体を拭くタオルはダイソーの不織布タオルが荷物にならなくて最高です。洗顔時用に小さいタイプも持っていきましたが、備え付けのペーパータオルで事足りたので、これはなくても良かったかな。
シャンプーシートもほぼ必要なかったです。洗髪できない期間は赤ちゃんのおしりふきで頭皮をガシガシ拭いて、髪に香油をちょびっと(周りの迷惑にならないよう、自分だけがわかる程度に)つけると充分簡易的にスッキリできます。
シャンプー&トリートメントは、美容室や通販のおまけなどでもらった試供品を持参。
購入費用は一切かかってないのに入院中にラ・カスタの香りに包まれる謎の贅沢感。
前述のように、PCなど事務用品入れにダイヤルロック付きリュックを新調しました。遠征にも使えそうだなと。
病院側より、「ダメではないけど盗難リスクの観点からPC持ち込みはお勧めしません、自己責任で自衛をお願いします」と念を押されたので、チャリ用のワイヤーロックも合わせ技で使用。
私のPCはセキュリティスロットが挿せない構造だったので、リュック自体をベッドの柵に固定するダブルロック構造にしていました。困った時の力技です。
写真を撮り忘れましたが、手術直後〜翌日午前中ままで収容されいたHCUにはスマホが持ち込めなかったので、TOEICの単語帳(金フレ)を持ち込んでいました。
主治医からは「麻酔でぼんやりして寝てるだけだし読書する気分にはなれないと思うよ?」と言われており、確かにぼんやりどころか硬膜外麻酔が全然効かず、いや本当は効いてるんですがそれでもなお痛み止めの点滴や注射をブスッとやってもらわないと耐えられないくらい痛くて読書を楽しめる気分では全然ありませんでした。「うおおお今なら切腹した武士の気持ちがめちゃくちゃ分かるぅぅー!」というレベルの痛みから逃げるには眠る一択しかなく。
読む睡眠導入剤としてめちゃくちゃ助かりました。
約1週間の入院でお役立ちアイテム第一位は、やっぱりなんといっても【あかちゃんのおしりふき】でした。
これがあるとないとでは人間としての尊厳度が全然違います。
入院前に読み漁った同じ状況の方々の闘病記ブログで、心構えや入院時の便利グッズ情報をたくさん学びました。
コロナ対策中で諸制限がある時代でもありましたが、ノー差し入れ・ノー面会でも入院ライフを不自由なく快適に過ごすことができました。
知恵と知見をネットの海に記してくださった先人と、QOL値向上に寄与してくださった推し及び関係者様各位には、家族の負担を減らしてくれた分も含めて感謝の念しかありません。
本当にありがとうございました。
私の場合は趣味に走りきった少々特殊な様相ですが、たまたま検索単語がヒットしたご縁でここを開くことになった、これから入院予定で不安を抱えている誰かの一助になれば良いな。と思います。
入院時は、推しの存在が何よりの薬です。
可能な限り快適で幸せな空間を作り上げましょう。
皆様、平素より何卒お身体ご自愛くださいませ。
そういえば夜間、暗い無人の外来病棟を徘徊するのがすっごく楽しかったです。
リアルBackroom気分でした。
真っ暗な廊下に常夜灯がとっても良い雰囲気。
これは入院ならではの醍醐味ですねぇ。